「総司。風見だ。」


部屋の中へ入ると、

枕元の隣に置いてある、
血のついた手ぬぐいが目に入った。




「一徹さん。ちょうど来る頃じゃないかと思ってましたよ。」


「また血を吐いたのか?」


「アハハ、少しはしゃいで刀を振っていたら咳き込んでしまっただけです。」


「無理をするでない。

刀を満足に握れぬお前の辛さはよく分かるが、今は療養に専念するのだ。」