「お前らその程度の腕で不逞浪士から京を守れると思っているのか!」


今井は稽古をつけていた若手隊士達に怒声をあげる。


「そんな事だからいつも壬生狼の連中にでかい顔をされるのだ。

我ら幕臣が舐められておるのだぞ!」



若手隊士達は揃って顔を俯いていた。





「風見。久しぶりに仕合うか?
やはりお前が相手でないと本気を出せぬわ。」



「・・すまぬがこれから所用だ。」


「まさかお前・・・。」


「友へ会いに行く。」


「また壬生狼か!?」


今井は手にしていた木刀を地に叩きつける。