山田と卓球台につく。


「11点先取の1ゲーム勝負でいいかい?」


「あとで、“もう1ゲーム”って言っても認めねぇからな。」


「大丈夫。
あと、関川君にお願いがあるんだ。」


「なんだ?」


「僕が関川君に1点も取られずに11―0で勝ったら、

今日の放課後、少しだけ付き合って欲しい。
その代わり、1点でも僕が取られたら、

今日のお昼は購買で好きなパン何個でも買ってあげるよ。」


「ハハハ、俺も舐められたもんだな。
いいぜ。その勝負、受けて立つ!」


「じゃあ、いくよ!」


「来いや!!」