門をくぐり、
新撰組屯所へと足を踏み入れる。




「風見さん、うちの隊士がすまなかった。」


「問題ありませぬ。
こちらこそ助かりました土方さん。」


新撰組 副長 土方歳三。
・・・随分疲れた顔をしているな。


やはり・・・


「伊東一派が脱退したせいか、
屯所がいつもより広く感じます。」


「・・・さすが耳が早いな。
おかげで門番を任せるのは昨日入隊したばかりの者達だ。」


「人手が足らないようでしたら我ら見廻組に仰って下さい。

拙者から佐々木さんに掛け合います。」


「見廻組にあんたがいてくれて助かりますよ。
だが、人手が足らないならまた集めるだけ。」