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目的地に着くと、門の前で槍を持つ2人の男が俺の事を見てきた。


「止まれ。」
「お主、何奴だ?」



・・浅葱色の隊服がまだ血で汚れていない。

新入隊士か・・。



「見廻組 風見一徹と申す。」



「・・・・見廻組だとぉ?
見廻組が何の用だ!」

「フンッ。幕府の役人気取りが。」




「一番隊隊長 沖田殿の療養見舞いに参った。
通してはもらえぬか?」



「無礼な!お主のような素性も知れぬ男を沖田隊長の元へ行かせるわけにはいかぬわ!」

「お主、長州の者では無かろうな?」