今井と共に部屋を出る。


「佐々木さんが考える事は最もだ。
幹部のみで実行しようする判断も正しい。」



「・・・・・。」



「我ら幕臣とはいえ、

本当の斬り合いをしたことのある者が果たして組内に何人いることか。

坂本を斬れるのは、
佐々木さんや俺達幹部のみだ。

なぁ風見?」



「・・・・・・。」



「相変わらず口数が少ない男よ。
・・・おい、どこへ行くつもりだ?」



「・・・・・・友へ会いに行く。」



「・・まさかお前、
壬生狼の所に行くんじゃねぇだろうな?」


「今井、同じ京を守る仲間をそのような呼び方で呼ぶな。」


「物好きな男だ。よりにもよってうちと犬猿の仲である壬生狼に友がいるとはな。」


「夕刻には戻る。」