急ぎ足で、軍議をする際に使っている大広間に入ると、 上座に座る佐々木さんは腕組みをして目を閉じていた。 この人が考え事をする時は、いつもこうだ。 「・・・揃ったな。」 佐々木さんの一言でその場にいる幹部全員が胡座から正座へと座り直す。 「この度、京都守護職 松平容保公から、 我ら見廻組に密命のお達しが下った。」 「・・・・・・。」