「え、じゃあさ、新撰組にも坂本龍馬を殺す動機があるってことじゃないの?」


「勿論その可能性もあるけど、
可能性としては低いんだ。」


「何で?」


「龍馬が暗殺された頃、
新撰組はそれどころじゃなかったんだ。

それが次の龍馬暗殺の容疑者の話にも繋がる。」


「なんだか複雑になってきたな。」






「僕達が考える、
龍馬暗殺の2つ目の仮説が御陵衛士 犯人説。

この説明をするにはまず、新撰組について説明をしなければいけない。」


「おう。」


「ものすごくざっくり説明するけど、

新撰組は局長 近藤勇
副長 土方歳三

を中心とした武装集団で、京の治安を乱していた尊皇攘夷派を取り締まっていた。

1番隊隊長 沖田総司
3番隊隊長 斉藤一

といった凄腕の剣士達がたくさんいて、

刀の力を持って不逞浪士達を制圧していたんだ。」


「なんかカッコいいな。」