「一番最初の話に戻って、

僕と田中君と中山君は、

“誰が龍馬を暗殺したのか”
について考えたんだ。」



「お、今度は歴史っつーか、
なんか金田一少年っぽくなってきたな。」



「ようやく本題に入るよ。
今日、君を呼んだ理由。」


「おう。」


「僕たちは3つの組織を容疑者として考えた。

それを順番に関川君に説明する。

そしてその上で、君にはどの説が有力なのか判定しもらいたい。」



「そんな重要な役を俺がやっていいのか?」


「君はあり得ないほどバカで、
歴史の“れ”の字も知らないような人だ。

その代わり、
君には“偏見”というものが無い。

だから、僕達3人が考えた3つの仮説を聞いて貰い、

純粋にどの意見が有力か判断して貰おうと思った。

それが今日、君を呼んだ理由さ。」