「・・・・あれ!?
これで終わり!?!?」


最後のページ。

“近江屋”っていう名前の旅館みたいな所で、

坂本龍馬と、連れの中岡慎太郎が誰かの襲撃を受け、

2人共斬り殺されてしまう所で終わってしまった。



「なんだよ!
めっちゃ中途半端じゃないか!」


俺の中でモヤモヤが残ってしまう。



「てか何で襲った奴は黒塗りなんだよ。

これじゃ誰に襲われたのか分からないじゃん!」



「そう、分からないんだよ。」


山田も自分が読んでいた本を閉じて俺の肩に手を乗せる。