「関川!遅刻だぞ!」


校門の前に着くと、
生活指導の安原が立っていた。


「先生、時計よく見て下さいよ。
あと1分あります。」


「・・・だったらさっさと教室へ行け!」


「へーい。」








!?

下駄箱で靴を履き替えていた時だった。


「・・・ちくしょう・・
降ってきやがった。」



俺の願いもむなしく、地面に打ちつけられる“ザアー”という音と共に雨が降り出した。



くっそ~~!!


今日の楽しみが無くなり、
意気消沈のまま教室へ向かう。