「佐々木さん、これは・・・。」 「ああ、間違いない。 坂本龍馬と中岡慎太郎だ。」 「こいつら、 こんな所に隠れてやがったのか。」 「確かにここ“近江屋”は盲点であった。 恐らく・・ 知る者ぞ知る旅籠であったのであろう。 ・・・・・風見?どうした?」 「申し訳ございません。 先程より土埃が目に入って、 視界がぼやけております。 拙者に構わず、検分を続けて下さい。」