「風見、そんなに怖い顔をするな。 君が、坂本や中岡と刃を交える日を心待ちにしていたのは分かっておる。 実現させてやれなくて面目なかったな。」 「・・・・・御意のままに。」 笑みを必死に堪えていた顔を佐々木さんに見られたが、 見当違いな捉え方をしてくれたようだ。 ・・・・まっこと、 幕府の連中は馬鹿ばっかりぜよ・・・・ 佐々木さんを先頭に歩く馬鹿共の背中を眺めながら、最後尾を歩く。