沖田さんに私の体を貸し、
一緒に部屋へと向かう。


「私がこのような体になってしまって、
新撰組の皆には迷惑かけちゃってるんだよね。」



ひとまず呼吸は落ち着いたようだ。

沖田さんは私の肩に掴まり、
ゆっくりと歩を進める。




「沖田さんは、例え刀を振るうことができなくとも、新撰組には不可欠なお人です。

私にとっても・・
近藤先生は主君。土方先生は父。

そしてあなたは兄でございます。」



「嬉しいね・・
君にそう言われるのは・・・。

でも・・・
まだ私は新撰組のために働きたい。」



「治らない病などありません。
大切なのは、病に勝とうとする気構え。」



「ありがとう正くん。」