薬の行商人か・・・。 必死に僕に土下座をするこいつを見ていたら、斬るのも馬鹿馬鹿しくなってきました。 「・・・今日の所は勘弁しておいてやる。 その代わり! 先程から怒りに震えすぎて、 胃がキリキリと痛んでいたんだ。 薬を貰おうか。」 「へぇ!どうぞお持ちになって下さい。 胃薬でしたらちょうど本日仕入れたばかりでございます。」 行商人は慌てて小袋から、 薬が入った小包を取り出し、渡してくる。