「これはお侍さん! 大変堪忍でございます。」 「身分をわきまえず武士の前に立ちはだかるとは・・・叩っ斬るぞ!?」 憂さを晴らす為に、 本当に斬ってしまおうか。 刀に手を伸ばすと、 男は慌てて僕にすがりついてきた。 「堪忍してくださいお侍さん! どうか命だけは・・。 ・・・あ! どこかお怪我はございませんでしたか? あっしは薬を商いしております。 銭などいりませんので、 どうかお薬でご勘弁を・・・。」