間違いない。これは策略です。



昨夜・・・
どうしても納得が出来なかった僕は、

気付かれないように、
お蝶ちゃんの後を追いかけ、

遠くから見つめていました。


お蝶ちゃんが入っていった、
離れのような部屋。



襖が開けられた瞬間、
一瞬だけどその中にいる男の顔を見ました。


間違いない・・・・あいつが・・・


僕に嫉妬するあの男が、

番頭と手を組んでお蝶ちゃんと僕を引き離そうとしているのです。