【当日 紀州藩 香山 菊次郎】
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腰の左に差す刀に手を伸ばしたくなる気持ちを覚える程、
僕の怒りは頂点に達しようとしていました。
「お蝶ちゃんがいないだと!?
一体どういうことだ!」
「すんまへん香山はん。
お蝶さん、何やら風邪をこじらせたみたいで、今日は来ておりまへんのや。」
「また・・・そうやって僕とお蝶ちゃんの仲を引き剥がそうとしているのか!」
「そないなことあらしまへん。」
くそっ くそっ くそっ!!!