「それを言うな楓。

今でも・・笑みを浮かべながら、
拙者に斬られた同志の顔が頭から離れないのだ。

感情を押し殺しすぎたせいか、もう涙も出ぬ。

それでも何とかここまでやれて来た。

お前も、“蝶野太夫”として、
ここ島原に馴染んでいるようだな。」


「はい・・。」