「坂本に中岡・・・相手に不足無し。
なぁ風見?」
廊下を歩いていると、
今井が声を掛けてきた。
「今井。武者震いも良いが、
もう若い衆に八つ当たりはするな。」
「誰が八つ当たりしたって!?
腑抜けた奴らの稽古をして何が悪い。」
「明日は佐々木さんの言いつけを守り、
夜まで体を休めることだ。」
「フン!それで?
お前はこれから壬生狼の所に行くってか?」
「・・・・・・・嫌、
女に会いに行く。」
「・・・・は!?お、おんな!?」
隣を歩いていた今井が俺の前に回り込み、
その右手を額にあててくる。
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