俺達の名をわざと1人ずつ読み上げ、 各自の士気を鼓舞する。 佐々木さんらしいやり方だ。 この前の話から推察するに、 坂本と中岡がいる部屋に斬り込むのは、 佐々木さんと今井と俺。 残りの者は一階や屋外周りを固めさせるのであろう。 「では諸君、出立は明日の夜。 それまで体を休めておけ。」 佐々木さんの結びの言葉で、軍議が終わる。 今回は呼び止められる事もなかったので、 大広間を出た。