・・・坂本龍馬・・・。

お前は、この国の新しい夜明けを見せようとする光の人間。


だが光は眩しすぎると、
人々は目を覆いたくなる。

暗殺されるという事は、そういう事だ。




私のような影からすれば、
光の強弱に意味は無い。


だからお前個人に何ら恨みは無いが、

御陵衛士に斬られるその姿、
黙って見届けさせてもらう。



志半ばで逝くはさぞ無念かもしれないが、
伊東は・・御陵衛士は新撰組が必ず潰す。


鬼の副長がそう言ったからには、

忠義を誓った影はそれに従うまで。



闇に溶け、御陵衛士の屯所へと急いだ。