でも、
すでに遅くて…。

「お気に召しませんでしょうか?」

私に問いかけて来たあの人、
いやいや、定員さん。

「あっ、あっ、いや、あの、私。」

何も言葉が出ずに、
目を見るしか無かった。

あの時、このお店の前に、
偶然立っていた私に
微笑み掛けたあの人。

やっぱり、カッコいい。