「どうしたの?」

「え?」

「いきなりあんなこと言うなんてさ。珍しいなって。なんかあった?」


思わず言葉につまってしまう。


ーーーヤキモチ妬いちゃったから、なんて。


言えませんよ……。


今、私の髪にうっすら積もっている雪とは正反対の、真っ黒な感情からだ、なんて。