「見てるこっちが寒いわ……。カイロ貸そうか?」


「ううん……昴君があっためて」

「はっ!?」


いや……我にかえってなかったのかも。

顔も分からない女の子に対抗するように、


ーーーあんなことを口走ってしまったのだから。