「私・・・妊娠したみたい」 陽子の言葉を、宮野と佳苗はすぐには理解出来なかった。 「今何て・・?」 「―――妊娠したの」 佳苗の顔から血の気が引いていく。 「――本当なの?」 「・・・」 陽子は静かに頷いた。 「・・あたし、産みたい」