それに先生も涙を浮かべていた。


「俺も。俺も、おまえが俺を選んでくれるのなら、おまえ“が”いい」

「せんせい、かんじんのことば、きいていませんよ」


先生は笑う。

あたしも笑った。


「好きだ、誰よりも。誰よりも、おまえが、好き」

「あたしも、先生が好きです!」


ギュッと抱きつけば、先生の心臓はドッドッと高まる。

あたしと同じだ。


ずっとこのままでいたい。

先生と離れたくない。

この気持ちも同じだったら、あたしは本当に嬉しいな。