しかも6月中旬から2週間、私と瀬那の想い出が詰まりに詰まった母校で教育実習があるんだとか。


『若い子に囲まれて、鼻の下伸ばしちゃ嫌だからね!』って思い出す度に伝える私を心底ウザったそうに見つめる瀬那の瞳を思い出すと


……ゾクゾクする。


あぁ〜……堪らなく好き。



……って、これだからこの間 久々に時間があってお茶した茉央に『佑麻ちゃんの変態加減が増してる気がする』なんて言われちゃうんだぞ!佑麻!



とは言え、そんなウザったそうに私を見つめる瀬那ですら愛しさ全開に思えてしまうほど、瀬那との時間を作れていない今、


そろそろ脳内デートにでも繰り出そうかってくらい瀬那不足。



と言うのも、理学部はとにかく忙しい。


普段から大量のレポートに追われてるし、来月には教育実習を控えているし、それに加えて極めつけはなんと7月には教員採用試験の1次試験があるってことだ。



つまり瀬那の中では今、可愛い婚約者<勉強。


大学で授業を受けて、シフトが入ってる日はバイトに行っちゃうし。入ってない日でも基本 図書館で勉強してたり、大学に残って勉強してたり……。


兎にも角にも勉強三昧。