絶対、絶対!!
どこで食べるご飯よりも、佑麻のご飯が1番美味しいって思って欲しい。


外食で済ませるんじゃなくて、どんなに遅くなっても家に帰ってきて食べてほしい。


瀬那にそう思わせられるくらいの料理を私は瀬那にご提供したいのだ。だって、瀬那のお嫁さんになるんだから!いつか、本当にいつか子供が出来たら「ママのご飯美味しい」って食べてほしいし、


それを聞いた瀬那に「パパもママのご飯が1番好き」って優しく微笑んで欲しい。



へへ、へへへへ……



「1人でニヤニヤすんな、キモい」


「キ、キモい?!」


「今度は何の妄想だよ」


「も、妄想じゃないもん!そのうち実現するんだから」


リビングのソファで隣に座ったまま話す距離感が、昔じゃ考えられないくらい近くて、意識して恥ずかしくなった私は気付かれないように少しだけ離れようと横にずれた。



「……なんで離れんの?」


って、どこが気付かれないように……だよ、佑麻!

見ろよ!瀬那の眉間に一瞬でクッキリとシワが!!
完全に不信感与えまくってるよ!!