そう思い、運転手にその事を告げようとすると、バス停の通り道が退勤ラッシュで人の往来が激しく、そこが公の場であることを悟った蓮は直ぐに行動した




「あ、教えて下さりありがとうございます。それでは失礼します」




そう運転手に告げ、後ろで寝ている女を起こそうとしたが、起きる気配がない




『全然起きないし…なんで俺が…』




しょうがないので、その女を背負ってバスを降りてバス停を後にした




『しかし…コイツ…妙に軽いし、そもそも何処に置けばいいんだ…?』




当然家の場所を知らなかった蓮は、取り敢えず、自分の家へと向かった




やっとのことをで家の前までたどり着き、
門を開けさせ、執事の施田に訳を話し、家を調べさせ、家に送らせた




『はあ…疲れた…』