__ガチャ


その時家のドアが開いた。

この時間にくるのはあの人しかいない。


ビターなチョコが好きで甘いものは苦手。
きっと明日のバレンタインデーもいっぱいチョコを貰う私の幼馴染。


「...なにこの焦げた匂い」


秋は顔をしかめながら私の目を見て言った。


「あ、き....」


久しぶりに見た秋はまるであの時からなにも変わってないかのようにいつもの秋に戻っていた。