久我くんたちは、いつもクラスの5~6人の男の子と食べているようで、ほかの男の子たちもあたしを快く仲間に入れてくれた。
工藤くんが先頭を切って話題を振ってくれたし、すごく楽しいお昼を過ごせた。
あたしがひとりぼっちになることを危惧して、誘ってくれたんだよね。
工藤くんの優しさに感謝しなきゃ。
結局、昼休みが終わるギリギリまであたしたちは学食で喋っていた。
「あー食った食った」
「あとは部活までひと眠りするかー」
「ばーか、次数学だから寝れねーぞ」
「ゲッ!」
そんな会話にあたしも笑いながら学食をでようとすると。
同じく学食を出ようとする人波の中に、蒼くんの姿を見つけてしまった。
ーードクンッ。
足が止まってしまう。