***
気が付くと、あたしはベッドの上だった。
でも、自分の部屋じゃない。
首を振って、窓の外に映る景色で状況を考える。
広がるグラウンド。
青々した木々。
ここは学校……?
ということは……保健室……?
「美紗、気づいた?」
声にハッとすると。
「……っ」
心配そうにあたしの顔を覗き込む蒼くんの顔が、間近にせまっていた。
どうしてここに蒼くんが!?
状況が理解できなくて、パニックになる。
咄嗟に、布団を口元まで引き上げたあたしに、
「大丈夫か?」
心配そうな声が、振ってきた。
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