「...えっ?美和、それ何?」


「何って...私なりの戦闘服かな。
こうしないと気合が入らないから」


「いやいやいや、ちょっと待て?
美和ってシャイニーズ好きだったっけ?」




シャイニーズとは、シャイニーさんが社長を務める事務所の名前である。




「シャイニーズ全体っていうより【WARASHI】を崇めてるかな!」


「崇めてんの!?」


「もちろん。特にSHUN様をね!!」




誰だよSHUN様!!



多分あれか!?


一番目立たない地味系のやつか!?


美和がそいつの大ファンなわけ!?


で、こんな格好をしていると!?




なるほどな!!!



はい、サプライズいただきましたー!!


やっぱり美和は俺のために用意していたんだな!!



うん!!


ちょーーーびっくりだわ!!!



やったね大成功!!



...俺の脳みそオーバーヒートだよ。


つーかキャパオーバー。



これ現実?



立ち尽くす俺。



そんなことはつゆ知らず、美和はウキウキスキップし始めた。




「さてと!
用意もできたし、中に入ろっか!!」


「待て待て待て!!!まだ俺の頭がついて行ってないから!!」


「何で?」


「だ、だってさ...」




俺の彼女がドルヲタだなんて今まで知りませんでしたし!?


美和さん、きみ、シャイニーズ好きな雰囲気を1ミリも出してなかったからね!?


どちらかと言うとあまり興味なさげだったよね!?