「そういえばお名前は?」

『ら?うん!川崎だよ!』

「もうネームプレートで見ました。」

『とりあえず、それなら聞くなよ!』

「べつに・・・」

『ルール1、人に名前を聞くとき』

「よく言うな。つまり名乗れと?」

『ぶー!ぶー!先に言うな!』

「うんうん。鈴木だ。」

『うわぁ、不良の?』

「ん?人違いだ。」

『だ~もぅ!絶対不良!』

「かなり、間違えている!」

『ら?じゃぁ、あれ?』

「無いぞ。肩書なんか。」

『職種的に言うと!暴走族か!』

「ばか野郎!そんなわけ!」

『かなり怖いよ・・・』

「リアカーしか動かせないよ!」

『ノー!ノー!あり得ない!』

「板にのって雪の上を滑走とか?」

『だぁ!もう!自転車もあるよ!』

「けっして、乗れないわけじゃないよ」

『どうしたの?』
 
   会話が途切れた。