ゆうの様子が変だった。

















いつもはクールビューティな、ゆうが寂しそうに見えて、なんか辛かった。



























｢…ったく。仁どこいったんだよ〜｣























そんなとき、廊下からイケメンくんの名前を呼ぶ人の声が聞こえた。















廊下を見て見る。




















｢あれ？貴方さっきの、、｣





｢あ、さっき仁にぶつかった子だ！｣


















やっぱり。











さっき月城くんにぶつかったときに、隣にいた人だ。





















｢どうしたんですか？｣




｢あ〜それがさ、仁がどっかいってさ〜俺ぼっちなんだよ〜｣





















眉を下げてボッチを強調する。



















｢あはは。そうなんですか？じゃあ、私といます？私もたった今、ボッチになったんで！｣




｢いいの！？助かるわ〜！俺、森山大貴！｣



｢あ、私は如月蓮だよー！森山くん、よろしくね！｣


｢蓮って聞いたことあるなぁ。なんだろ？なんかで聞いたことある！！｣























お互い自己紹介をすると、森山くんが急に悩みはじめた。
















森山くんは月城くんよりは少し身長が低めで、二重瞼のパッチリとした目で顔立ちも月城くんと並ぶくらいカッコイイ。



















｢あぁ！思い出した！！｣




















突然、悩んでいた森山くんが大きな声で言った。
























｢な、なにが？｣




｢如月蓮って橘ゆうと並んで有名な人じゃんか！｣




｢え？わ、わたしがゆうめい？ないない笑笑｣





















急に私が有名とか言い出してビックリするよ笑












ゆうが有名なのは知ってるけど、私が有名な分けないじゃない！





















｢いや〜でも、俺てっきり如月蓮は男かと思ってたわ〜｣



｢あ〜名前がちょっと男子に近いもんね。｣





｢そうそう。だから、2人が付き合ってんだと思ってた。｣




｢でも、ゆうが人気なのは知ってるよ？
だってあんなカワイイ子知らない子はいないでしょ〜！｣




｢それ言ったら蓮だってそうだろ！｣




｢…え？｣
















森山くんから突然呼び捨てで呼ばれて一瞬ビックリした。














いや、別に嫌とかではないけど…
















男の子とあまり関わらないから…

















ドキッってした。












｢如月蓮の噂知らねぇとか、ある意味神だな！｣





















そんな私の気持ちも知らずケラケラ笑う森山くん。