咲 「はぁ〜歌った歌った!」

結局、元いた場所には帰らずずっと都の部屋にいた。

都 「あんた、結構歌うまいんだね」

咲 「え、そう?」

都 「うん。うまい」

都はふっと微笑んだ。

ドキン。

咲 (ん?なんだ?)

もう1度都を見るといつもの無表情に戻っていた。

咲 「改めて…」

咲は都に向き直った。

都は首を傾げる。

咲 「俺と、友達になってください!」

咲はバッと手を差し出した。

都は黙って咲を見つめていた。

そして少しはにかみながら、

都 「よ…よろしく」

と手を握り返したのだった。