いつもの時間にバスに乗り、いつもの時間帯に学校に着く。
同じように教室に向かっている生徒達の風景もいつもの光景だ。
教室に入るといつもと同じ風景が広がっていた。
「響!」
自分の席に鞄を置くと、飛びつくように玲杏ちゃんが近付いてくる。
「あ、おはよう。杏ちゃん」
「おはようじゃなくて! …あのあの」
美実さんが私の叔母さんだ事は基本的に誰も知らなくて玲杏ちゃんが知っているのもたまたまで、テレビで流れていた美実さんの写真を見て私のお母さんと似ていると言っていて、杏ちゃんに美実さんとお母さんが姉妹だって事を教えたのだった。
「大丈夫だよ、じゃなかったら学校来てないでしょ?」
「……そうね」
「! 杏ちゃん…」
杏ちゃんはそのまま私にギュっと抱きついてきた。
「よかったあ。テレビ見た時、本当に心臓が破裂しそうになったんだから」
杏ちゃんは耳元で小さく震える声を出した。
「メッセージ何度送っても帰ってこなかったから、でもよかった…」
家に帰って部屋でスマホを見ると、玲杏ちゃんから何通もメッセージが来ていて、すぐに返したら玲杏ちゃんから電話が掛かってきたのだった。
最初、私は美実さんの事を言うのに引け目を感じていた。
玲杏ちゃんの性格からバラしてしまうのではないかと思っていた。
でも、一度も誰かに言いふらしたりはしなかった。
玲杏ちゃんは女子校の小等部の頃からの友達で、一番の仲良しだから知ってほしいと思ったまでだ。
そういつものように、時間になるとチャイムが鳴った。
「………」
けど、いつもと違う事が1つだけあった。
「ねえ、零。優は?」
「休みだってさ」
「休み…あ」
休む事がほとんどない葉月くんが学校に来ていなかった。
怪我した箇所そんなに痛むんだ。
(私が怪我させたから…)
助けてくれたとは言え、結局は怪我させてしまった事には変わりない。
同じように教室に向かっている生徒達の風景もいつもの光景だ。
教室に入るといつもと同じ風景が広がっていた。
「響!」
自分の席に鞄を置くと、飛びつくように玲杏ちゃんが近付いてくる。
「あ、おはよう。杏ちゃん」
「おはようじゃなくて! …あのあの」
美実さんが私の叔母さんだ事は基本的に誰も知らなくて玲杏ちゃんが知っているのもたまたまで、テレビで流れていた美実さんの写真を見て私のお母さんと似ていると言っていて、杏ちゃんに美実さんとお母さんが姉妹だって事を教えたのだった。
「大丈夫だよ、じゃなかったら学校来てないでしょ?」
「……そうね」
「! 杏ちゃん…」
杏ちゃんはそのまま私にギュっと抱きついてきた。
「よかったあ。テレビ見た時、本当に心臓が破裂しそうになったんだから」
杏ちゃんは耳元で小さく震える声を出した。
「メッセージ何度送っても帰ってこなかったから、でもよかった…」
家に帰って部屋でスマホを見ると、玲杏ちゃんから何通もメッセージが来ていて、すぐに返したら玲杏ちゃんから電話が掛かってきたのだった。
最初、私は美実さんの事を言うのに引け目を感じていた。
玲杏ちゃんの性格からバラしてしまうのではないかと思っていた。
でも、一度も誰かに言いふらしたりはしなかった。
玲杏ちゃんは女子校の小等部の頃からの友達で、一番の仲良しだから知ってほしいと思ったまでだ。
そういつものように、時間になるとチャイムが鳴った。
「………」
けど、いつもと違う事が1つだけあった。
「ねえ、零。優は?」
「休みだってさ」
「休み…あ」
休む事がほとんどない葉月くんが学校に来ていなかった。
怪我した箇所そんなに痛むんだ。
(私が怪我させたから…)
助けてくれたとは言え、結局は怪我させてしまった事には変わりない。