「…ふわぁ…よく寝たァ…」
と、欠伸をしながら言うそのこは
ハニードロップ・スカーレット 。
彼女は吸血鬼だ
日に当たると灰になると言われてるが、彼女は灰にならない体を持つ、特別な吸血鬼と言われてるそうだ。
「今日は満月だ…!やっぱり月は綺麗だなぁ…」
月を見ながらつぶやく。
月を見る事が彼女の日課。
毎日欠かさず見ている。
今日は妖怪の子どもたちに魔法を教えに行く日だった。
「そういえば…今日は妖怪の子供たちに魔法を教えに行かなきゃだね!」
彼女は世界最凶と言われている妖怪だ。
そのうえ皆に好かれている人気者。
見た目は弱そうに見えるらしくて弱いと言うと…
「じゃあ…戦おー!」
と言って戦闘モードに変わる。
それを見た妖怪は慌てて逃げ出してしまう。
「あれ?弱いって言ったから戦おーって言っただけなのにー…」
と言ってシュンってなってしまう姿はほんとに愛おしい。
彼女は超絶美人。
そしてめちゃめちゃのんびり屋。
人気になったのはそのお陰かもしれない。
彼女は自分が美人だと思ってないらしく、必ず否定する。
「行く準備しなきゃだー。えっと…着替えて…魔法道具ももって…あとはリュックの中に入れてっと。」
と言いながら準備をする。
「よし!準備かんりょー!」
ぴょんとはねて翼をだす。
「いってきまーす!」
と言って空を飛んだ