「おい。起きろ」


そんな声が聞こえてきて、目を開けると、性悪の顔が。


「朝から何…?」


時計を見たら、9時半。


いつもの私ならまだ夢の中の時間だ。


「行くぞ」


え?


「どこに?」


私を誰かと勘違いしてない?


「遊園地行くっつったろ」


ん?


遊園地?


ホントに連れてってくれるの?


「1年先まではスケジュール埋まってるんじゃないの?」  


寝起きの頭をフル回転させて考える。


……性悪と二人で遊園地ってこと?


パシりにされるんじゃないでしょーね。