先生が明日から始まる冬休みの話をしている間、私は後悔していた。

私が妻子ある男性に一目惚れしてしまった

ただその一文を伝えたいがためだけに放課後ササを呼び出すのはあまりにも迷惑でないか。

先生の言葉になんか1ミリも耳を向けず、ササの方を振り返り見てみる。

ササは私と目を合わせ、五分以上しゃべり続ける担任をふざけて睨むような仕草をしてみせた。


あぁ、大丈夫だ。

ササはそんなことで怒りもしないし、迷惑がりもしない。

むしろ、私がササに話題を振ったこと自体を喜んでくれるような気がした。