くらりとした頭でなんとか理性を働かせた。
もう1度唇を重ねようとする彼の脇腹を指先でつつっとなぞるようにくすぐる。
「うわっ」
「仕返しよ」
くすぐったいのが苦手な彼はそれだけでスイッチが切れたようだ。
「もーなにすんのー」
「それ、あたしのセリフだからね」
「えー」
「……この酔っぱらい!」
ハハっと笑う。
歯を見せ、無邪気に
いつもの彼とのギャップに落とされる女も多かったでしょうね
この野郎と背後から睨みつけていると彼がくっとグラスを空にした
──────ああ、もしかして
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