目的の駅に着いたみたいで、私の手を優しく引いて前を歩いてくれた。


切符を通して改札を出ると、駅の目の前には大きな水族館が見えていた。



「・・・すごいね!?」


私はもうテンション上がりまくりで、真司も驚いたような表情を見せる。


・・・そうなるよね。


急にはしゃいだりしたから、ドン引きしちゃうよね?



「なんでそんな可愛い顔すんだよ・・・///」



「・・・はい??」



・・・可愛くないって、私は!



「可愛すぎ!!」



沢山の人がいる中、周りの目を気にせず、真司がギュッと抱きしめてきた。


私はこんなにも気にしているのに・・・



「あの・・・周りの人がすごく見てるんだけど・・・」



「関係ねーよ!俺は抱きしめたい時に抱きしめんの!」