満員だから、真司との距離も異常なほど近くてドキドキする。


真司は、白のVネックTシャツに下は黒のスキニー、ジージャンを羽織っている。


・・・なかなかにかっこよくて、上手く顔が見れないんだよね。


似合いすぎてるよ、これは。



私の後ろには壁があって、その前に真司が立ってくれているおかげなのか、私はあまり窮屈じゃない。



「結菜、細いし小さいな」


「それってばかにしてるの??」



ムスッと不機嫌さ、イライラを出している顔をした。



「ちげーよ。可愛くて、つい守りたくなるってこと」



・・・守ってくれてるんだ。


真司も意外と優しいところあるなぁ〜。


いつも優しいかぁ。



真司はいつも甘えただけど、時々男らしさも見せてくれるの。


やっぱり男の子なんだね、真司は。