「夢?」

「え?」

「…早く乗って。」

「あ、いや、」

「じゃなきゃ、担ぐよ。」

「え?」


肩を叩いて、あたしを見る藤真君に、


「あ、………お願いします。」


あたしは、観念するしかなかった。