「…め、夢。…夢?」

「へ?…え?なに?」

「どした?ボーっとして。」

「あ、…、」


今、紗也さんと藤真君が料理を取りに行く背中を見送って、色々考えてたら、大樹先輩に呼ばれてる事に気づかなかった。


「なんでもないよ、って、うわぁ!すごい山盛りだ。」

「色々あったからさぁ、取りすぎたかも。
俺が荷物見てるから、夢も早く行ってきな。」

「うん。ありがとう。」


あたしたちの席から料理コーナーは少し離れてて、


あたしと紗也さんはバックを置いて料理を取りに行くのもどうかと思って、

順番に取りに行こうって事になったんだけど、


最初に大樹先輩が行った後、


料理を見たくてソワソワしてる紗也さんが可笑しくて、


あたしが藤真君と2人で行って来てと行った。


「え、いいよ。一緒に待とうよ。」

「紗也さん、先にスイーツ見て来て、おすすめのやつ教えてください。」

「…でも、…。」

「藤真君、紗也さんと一緒に行ってくれる?
あたしちょっとバイト先にシフト確認しなきゃいけなくて。」

「…ん。」

「…いいの?夢ちゃん。」

「はい。」

「紗也、行こう。」

「じゃあ、すく帰ってくるからね。
スイーツも見てくるから!」

「はい。」