「…で?またダブルデート?」
「…うん。」
「ったく、なに考えてんだろね。アイツは。」
お昼休みに怜奈ちゃんと話す。
初めてのデートから、昨日でもう4回目。
藤真君から誘いがある時はいつも大樹先輩と紗也さんも一緒だった。
昨日はさすがに大樹先輩に心配されたけど、
ちゃんと2人でもデートしてるよ、と伝えた。
嘘なんだけど。
だって、言えない。
言ったらきっと心配する。
大樹先輩の事だから、藤真君に直接なにか言ったりするかもしれないし。
藤真君が、どうしてあたしといるのかわからないけど、
あたしから、もういいよって、離れてしまうかも知れないし。
だから、ズルいあたしは嘘をついた。
嘘をついてでも、彼の隣にいたいんだ。
「夢。」
「ん?」
「もう別れたら?」
唯一、本当の事を怜奈ちゃんにだけ話してある。
それから怜奈ちゃんの中の藤真君の評価はガタオチらしい。
「え!?いや、いやいやいや、…嫌だ。」
「…楽しい?」
「うん。」
「幸せ?」
「うん。」
「じゃあ、さみしくない?」
「…うん。」
「虚しくない?」
「……うん。」
「辛くないの?」
「……怜奈ちゃん。あたしね、藤真君の側にいたいの。
あたしの事好きじゃなくても、さみしい思いしても、やっぱりあたしは好きなの。
だから、…もうちょっとだけ、頑張ってみる。」
「…夢。」
「少しずつだけど話してくれるし、それに、バイト先には必ず迎えに来てくれるの。」
「…そう。」
「うん。ありがとうね、怜奈ちゃん。
心配してくれて。
でも、大丈夫だよ。」
「…そっか。
なら、頑張れるとこまで、頑張れ。夢。」
「うん。ありがとう。」
「…うん。」
「ったく、なに考えてんだろね。アイツは。」
お昼休みに怜奈ちゃんと話す。
初めてのデートから、昨日でもう4回目。
藤真君から誘いがある時はいつも大樹先輩と紗也さんも一緒だった。
昨日はさすがに大樹先輩に心配されたけど、
ちゃんと2人でもデートしてるよ、と伝えた。
嘘なんだけど。
だって、言えない。
言ったらきっと心配する。
大樹先輩の事だから、藤真君に直接なにか言ったりするかもしれないし。
藤真君が、どうしてあたしといるのかわからないけど、
あたしから、もういいよって、離れてしまうかも知れないし。
だから、ズルいあたしは嘘をついた。
嘘をついてでも、彼の隣にいたいんだ。
「夢。」
「ん?」
「もう別れたら?」
唯一、本当の事を怜奈ちゃんにだけ話してある。
それから怜奈ちゃんの中の藤真君の評価はガタオチらしい。
「え!?いや、いやいやいや、…嫌だ。」
「…楽しい?」
「うん。」
「幸せ?」
「うん。」
「じゃあ、さみしくない?」
「…うん。」
「虚しくない?」
「……うん。」
「辛くないの?」
「……怜奈ちゃん。あたしね、藤真君の側にいたいの。
あたしの事好きじゃなくても、さみしい思いしても、やっぱりあたしは好きなの。
だから、…もうちょっとだけ、頑張ってみる。」
「…夢。」
「少しずつだけど話してくれるし、それに、バイト先には必ず迎えに来てくれるの。」
「…そう。」
「うん。ありがとうね、怜奈ちゃん。
心配してくれて。
でも、大丈夫だよ。」
「…そっか。
なら、頑張れるとこまで、頑張れ。夢。」
「うん。ありがとう。」