「あー、緊張するー。」

「大丈夫よ、すっごく可愛い。」

「ありがとう、怜奈ちゃんー。」


昨日の夜、怜奈ちゃんに慌てて電話した。


何を来ていけばいいのか、

どんな髪型がいいのか、とか。


怜奈ちゃんは、朝一でうちに来てくれると言ってくれた。


「まさか、初デートなんてね。」

「ね!信じらんないよね!
あの藤真君とだよ?あー、また緊張してきたー。」

「……夢。…ん。良かったね。」

「うん。ありがとう、怜奈ちゃん。」


付き合って3週間近く経つのに初めてのデートなんて、


きっと怜奈ちゃんはおかしく思ってるはず。


それでも、何も言わず協力してくれる。


ありがとう、怜奈ちゃん。