とりあえず今日は大樹先輩の家に泊まらせて貰う事になった。


「あ、夢。」

「ん?」

「玲奈ちゃん、心配してたよ。
学校休んでるんだって、連絡つかないって。陽希さん経由で連絡入った。」


玲奈ちゃん…。

そうだ、あの事件の日から連絡入れてない。

…あ、じゃあ、大樹先輩がコンビニであの人を見たのって、

「大樹先輩。」

「んー?」

「もしかして、その連絡あったから、様子見に来てくれた?」

「ん?あ、…うん、まぁ。」

「そうなんだ。…ありがとう。」

「いや、はは。俺もとことん心配性だなー。
でも、見に来て良かったよ。」

「…ん。ありがとう。」

「いーよ、ありがとうは何回も聞いた。」


それでも。

救ってくれて、ありがとう。