迂闊だった。

馬鹿だった。

どれだけ自分を責めても、過去は戻らない。



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その日は、どんよりとした曇り空で、

朝から足が痛んだ。


今日はバイトもないから早目に帰って休もうと思っていた。


帰る途中、シャンプーが切れそうだったと思い出して、
近くのドラッグストアに寄った。


そこで、紗也さんに会った。

あたしが病院に運ばれた日以来会う紗也さんに、大樹先輩と付き合い出した事を聞いた。


二人が上手くいって嬉しい気持ちと、

お兄ちゃんのような大樹先輩と、今までのようには過ごせないだろうと思う寂しい気持ちと、

紗也さんを好きな藤真君の気持ち、

そして、

これから訪れる別れの時を思って、ひどく不安になった。